By J.K - 2006/05/16 22:55
作成した4団体は「絵本は完成された造形。勝手な改変で、著作者が不快感をもつこともある。細かい規定は、読み聞かせる側の不安解消を狙った」と話す。
著作物の内容が、特に最近ではインターネットを通じて、著作者が(おそらく最も)不快感をもつだろう形で「普及」してしまっている状況に対応するためのガイドラインなのだろう。確かに利用者側の規制に繋がるおそれはあるかもしれないけれど、利用者側が、その利用物が(保護されるべき)著作物であるという意識を改めてもつ機会を提供するチャンスだと捉えれば、それは利用規制の可能性というデメリットを補いうるメリットであると言えなくもない。
作成の過程で日本図書館協会は「分かりづらい内容で、読み聞かせは法的に問題というイメージが広がり、規制につながりかねない」と申し入れたが、大筋は変わらなかった。
大事なのはガイドラインを作成したあとの対応。規制に繋がりかねないのはガイドラインそのものよりも、むしろその普及活動。法的に問題というイメージを広めないようにすれば、規制の繋がる可能性は小さくなる。また煩雑なガイドラインそのものを普及するのではなく、簡単なチェックシートのようなものへのチェック形式にするなど、著作者・利用者双方にとってより良い方法をもって目的を達成するための努力が必要だ。
この手引きに、その努力のあとは見られない。
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