髪が少し伸び、黒っぽいスーツに白いワイシャツ、紺のネクタイ姿で入廷した姉歯被告。川口政明裁判長が「最大の責任は職責倫理への信頼を逆手に取り、専門的技能を悪用した姉歯被告にある。建築業界史上最大級の不祥事」などと断罪しても、身じろぎせず、宙を見つめたまま。
これには裁判長もあきれた様子。「大変なことをしてしまったという感じが伝わってこなかった。私はいらだちを覚えた」「服役後、マンションなどの現場に赴き、反省を深めてほしい」などと厳しく説諭した。それでも姉歯被告は1度うなずいただけで、まるで人ごとのような表情を浮かべていた。
あれだけ騒がれて、罵られて、嫌がらせみたいな「クリスマスプレゼント」を押し付けられて・・・それでもなお人間的な心というか、きちんと反省できるほどの自律性や精神力があったのなら、そもそもこんな犯罪は起こさなかったのかもしれないな、とは思う。もちろん同情はしないけれど。
もう少し落ち着いて、被害者となった人たちのこれからの生活のことをよく考えるための時間として、5年というのは短いんだろうか、それとも十分なんだろうか。どちらにせよ、少なくとも5年も経てば、これほどの話題でも世間的にかなり風化してしまうことは確か。その間、被害者となった人たちが、ある程度の「区切り」を感じながら再生していくための要件としては、罰金180万円というのはあまりに少ない。多くの人の人生を狂わせ、何千万という「借金」を負わせるという「犯罪」に対する罰金がこの程度だなんて、これじゃ完全な「やり得」じゃないか。
Quot : http://www.sponichi.co.jp/society/news/2006/12/27/01.html
Tb : http://moeanu.blog9.fc2.com/blog-entry-494.html
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