親族を代表して会見した叔母は「まさか死ぬほど悩んでいたとは思わなかったが、学校の対応にも問題がある。教室を飛び出した後、なぜ連絡をくれなかったのか。買い物を途中でやめて自宅に戻っていれば自殺を防げたかもしれない。責任の所在をはっきりさせたい」と述べた。
この事件、本当に学校の責任にしてしまっていいのだろうか、という疑問が頭から離れない。確かに引用したような事実は、責められるべきだし、そうすべきだったことには異論はない。でも、それだけだろうか、この事件が起こる背景で問題にすべき点は。
小学生が自殺するほどの悩みを隠すことができるんだろうか?
何故誰にも知られない状況で、独り自殺できたのだろう。小学生がそれほどのストレスを表に出さず、内にしまいこんでしまう状況を作り出していたのは誰だろう。それほどまでに思いつめていたのに、何故家族は自殺を防ぐことが出来なかったのだろう(「買い物をやめて…」などという物理的にではなく、そもそも精神的に)。
9月以降、何度か泣きながら帰宅し、家族に「学校をやめたい」「持ち上がりの6年生になっても同じ先生は嫌だ」などともらしていたという。家族はその都度「先生の言うことをきかなあかんよ」と諭したという。
この危険信号を、家族は「黄色は進んで良し」と放置してしまったとは言えまいか。
学校と家族、その両方に板ばさみにされ、行き場を失ってしまったこの男児。だれも彼のことを思いやり、理解してやることが既に出来なくなってしまっていたのだろうか。
「どうしてこんなに悩んでいるのに、家族は誰も理解してくれないの!!」
そんな悲痛な叫びを聞いてあげるべきだったのは、学校の先生なのか、それとも家族なのか。
学校の責任の所在を突き止めることだけが、彼を救う唯一の手段なのかどうか、よく考える必要がある。二度と彼のような「誰にも見てもらえない」子どもを作り出してしまわないように。
Quot : http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060320k0000e040015000c.html
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