2日夜に千葉県成田市の県道であった3人死亡の交通事故で、県警成田署は3日、乗用車を運転していた市内の県立高校3年の男子生徒(18)を自動車運転過失致死傷容疑で逮捕した。
調べでは、現場は片側1車線の右カーブ。生徒は8月に運転免許をとったばかりで、「前の車を抜き速度が100キロぐらいになった。カーブを曲がりきれないと思い、ブレーキをかけたら車が左右に揺れコントロールできなくなった」と話している。
18歳ぐらいだとまだ運転技術も判断能力も未熟だから気をつけて…と、この種のニュースをみると反射的に思ってしまいますが、この生徒の話をみていると、そうとも言い切れない部分があるのではないか、そしてその部分こそ、同じような事故を防ぐために必要であると感じました。
事故を起こさない安全運転のためには、技術や判断能力も確かに必要ですが、その根本にまず「自動車は危険なものだ」「自分は他人の命を預かっているんだ」という自覚が、揺ぎ無く土台として存在している必要があります。わかりやすく言えば、無鉄砲だから事故を起こす…ということになるのですが、「100キロぐらいになった」ことや「カーブを曲がりきれない」という判断が出来ている割には(もちろん遅すぎる判断なのですが)、それが事故につながり、対向車や歩行者、自分や同乗者の命を奪うことになるんだという「想像力」に、あまりに欠け過ぎている…というのが、今回のような事故の一番の問題ではないかと思います。
そうなるとこれは、18歳だからだとか、運転技術や判断能力の未熟さ云々関係なく、誰にでも当てはまる問題ということになります。
例え安全運転をしていても、結果は変わらないかもしれませんが、それが単純に「法定速度だから」とか「ルールだから」という理由によるものであるというのは、危険な思想(道筋)ではないか、と。法定速度さえ守って「安全」運転していればいいという考え方は、「自動車は危険だ」という感覚も「人の命を乗せている」という感覚も薄れさせてしまうのではないか、と思うのです。そして一人ひとりのその考えは社会全体の考えとなっていき、やがてまた一人ひとりに当てはめられていく。この生徒もその一人なのではないかな、と思うのです。
テレビCMを見ていても思います。安全運転をしなければいけないという「理屈」は普及していても、自動車がいとも簡単に人を殺すことの出来てしまう、ともすれば拳銃よりも危険なものだというイメージは、まったくと言っても足りないほど(120%)、テレビCMからは伝わってきません。むしろそのイメージ(マイナスのイメージでありながらもしかし真実であり現実)を、いかにうまく隠すかという方向に常にもっていこうとしているような状態です。
そしてそれを、未熟な子どもだけでなく、成熟した大人ですら当然のように受け止め、子どもが危険を感じずにいることに気づきすらしない。そして小学校でも中学校でも、高校でも、誰もその危険を教えようとしないし、その機会もない。教習所で、おそらくは義務的受動的にほんの数時間だけ、「自動車は危険なものだ」という今までとはほぼ真逆のすり込みをしようとするだけ。
高校生のくせに運転するから、と言う前に、ともすれば「大人」なはずの自分たちにも当てはまるような問題を一緒に話し合うような時間を、大人たちがもっと設けてやるべきだと思います。
…亡くなった3人の子どもたちの冥福を祈ります。
Quot : http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071103-00000048-mai-soci
Tb : http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/accident/96831/
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