高知県四万十市の四万十川で21日午前10時10分ごろ、修学旅行に来ていた神奈川県立横浜桜陽高校2年の村上明君(16)が観光名所の勝間沈下橋から飛び込みおぼれた。高知県宿毛市内の病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
学生が無茶をして事故を起こし、怪我をしたり命を落としてしまうというケースはよく聞きますが、
現場は遊泳禁止区域ではなく、引率の教諭も止めなかったという。
今回は、教諭の監督責任が問われるかどうかが微妙なケースのようですね。タイトルにはそう受け取ってくれといわんばかりの主張が見えていますが…Yahoo!のコメント欄を見ると、気になる発見がありました。
「これで学校や自治体に管理がなっていないと訴えるようなことにならないことを望みます」「教員に対する悪意を感じる見出しだな」「亡くなった事は残念ですが、高校生にもなって 自業自得だと思います」「わざわざ教諭の責任を引っ張り出してくるような見出し。本人の責任だと思う。」
どれも確かに正論と言えなくもないでしょうが、間違っているような気がしてなりません。これが世間一般の「普通」だとまでは思いませんが、「私もそう思う」ボタンで投票されている共感の点数は、結構な数字になっているのが気になります。
学生は、特に中高生レベルの子どもは、バカです。蔑むような意味ではなく、「まだまだこれから」という未熟な年代です。自分や周りの人間について考えれば、誰でもわかることだと思います。ですが、だからといって、そんな「バカ」が自ら命を落としてしまうような愚かな行為をすることに対して、上記のような感想を持つのは間違っていると思うのです(それに「共感」する人も含めて)。
バカだ、自己責任だ、と罵るのではなく、そんなバカだからこそ、大人がしっかりと監督する(見守ってやる)べきだと思うのが、理想的なのではないかと思うのです。ですから、コメント欄の上位がそうではない意見で埋められていることに、正直、愕然としてしまいました。
今回の事故に話を戻せば、
「現場は過去に事故が何例かある場所で、地元の人も泳ぐことはあるが、深さや流れなどを想定していないと危険」(同署)。
とのことで、予見できたのは明らかです。修学旅行では普通、教諭が予め現地に下見に行き、こういった危険な箇所がないかなどを調べておくものでしょう。止めなかったということは、想定外の愚行でもないということでしょう。おそらくは下見時に、そして事故当時も、「まさかこんなところで溺れることはないだろう」という考えがあったのでしょう。
ですがそれが、だから教諭は責められるべきではない、とはならないと思うのです。大人である教諭が「まさか…」と思うようなことが、子どもである高校生に予見できるはずはないですから。そしてだからこそ、教諭がしっかりと危険の有無を確認しておくべきだったのだと思うのです。
昔よりも今の、そして今よりも未来の子どもの方が、危機管理能力が低くなっている(低くなっていくだろう)ことは、明らかだと思います。高校生にもなって…というのは簡単ですが、そのバカな子どもに、教え伝えられることを全て伝えきれている大人は、どれほどいるのでしょうね。教諭がどうのこうのという話に終始せず、広い意味での大人と子どもの関係というものに、説明のし辛い不安を感じるニュースです。
最後に…若干余談ですが、最近、このサイトの「記事評価」への投票が増えています。それでいうと、今回のような私の考えは、☆いくつになるのでしょうね。Yahoo!にコメントを残した、あるいは共感した人たちの意見が聞いてみたいところです。
もしこの記事で書いたようなことが「異常」「異端」なのだとしたら、私がこの国を「病んでいる」と思ってしまうかもしれないことが怖いです。
Quot : http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080822-00000056-sph-soci&kz=soci
Tb : http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/171888/
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